木の家、鉄の家

3331比較的きれいな鉄くず


家の選択で大きく分けると木の家、鉄の家に分けられます。

圧倒的に木の家が多いですが、かなりの割合で鉄の家も建てられてます。

一見、鉄の家が火災や地震などにも強そうで優れているようにも思えますが、様々なデメリットもあります。

そのあたりもよく知って、木の家、鉄の家のどちらが良いかを選択していただきたいです。

鉄の家

建物の柱や針など主要構造体部分に鉄(鉄骨)を使用して建築されている住宅。
使用される鉄骨の厚さによって「軽量鉄骨造」と「重量鉄骨造」の2種類に分かれます。
ハウスメーカーで主に採用されるのは、厚さ6mm以下の鋼板からなる鉄骨でつくられる軽量鉄骨造です。

重量鉄骨造は厚さ6mm以上の鋼板からなる鉄骨で建てられ、ハウスメーカーの価格の高いラインナップの家やマンションやビル、商業施設などの大型建築物で採用されることが多いです。重量鉄骨造は広い空間を作ることが出来ます。どうしてもコスト高で重量が増えるので軟弱地では地盤の改良とかにお金がかかります。

鉄の家の最大のデメリットが熱を伝えやすい点です。柱や梁が熱を伝えやすいので熱橋(ヒートブリッジ)という現象が起こります。外壁などから伝わった熱が瞬時に家全体に伝わっていきます。結露の原因になったり、室温の異常な上昇(冬なら低下)を招きます。

この熱橋(ヒートブリッジ)を防ぐには外壁側をすっぽりと断熱材で包み込んで外気温の影響を受けにくくすることが必要ですが、外張り断熱を取り入れているのはほんのわずかな家だけです。木造に比べて熱橋(ヒートブリッジ)が起こりやすいのに改善が全くされていません。

住むなら木の家

鉄の家は火事には強い印象ですが、比較的低い温度でぐにゃりと鉄骨が変形してしまいます。消防士さんがよく言われるのが比較的初期の火事の段階でも二階が落ちてくるので怖いということです。

木の家は太い柱や梁の表面が表面が焦げるだけで初期の段階では強度は落ちません。意外と火事に強い家です。

木の家の大きな特徴は『調湿性能の高さ』ですね。鉄の家にはない特徴です。高温多湿の日本の気候には本当に向いている家となります。

今後は断熱性の高い家が温暖化の抑制などから、世界的に要求されていきます。鉄骨系の家は生き残れないと言われてます。先のない鉄の家をまだ選択されますか?