家相を気にするか?
家相を気にして、間取りは考えた方が良いですか?
これはよく、ご相談を受けます。
これについてはハッキリと考えなくても良いですとも言い難いし、しっかり考えましょうとも言い難いです。
気になるようでしたらと遠回りなお答えしかできないです。
家相とは何なのでしょうか?
家相とは元は中国から持ち込まれた考え方です。日本的思想が加わりて現在に至ります。方角と家の間取りを組み合わせて運気をはかる考え方を「家相」と言います。
よく聞くのが
「北東にトイレがあると運気が下がる」
「北東や南西に玄関があると良くない」
「家の中心に階段があるとよくない」
などなど
「鬼門」という言葉もよく登場します。昔、中国では敵が北東にあって、こちらから攻めて来られることが多かったことから来ているらしいです。
お城や砦を作るのでしたら考えないといけないかもしれませんが?
まあ、敵が東北にいるのかということになりますね!!
家相を気にしすぎて、すべてを守っていては理想的な間取りを作ることができません。
しかし、完全否定はできませんので、信仰深い方は考えていきましょう!!
実際にあった話ですが・・・
かなり、以前にあまりにも家相を気にするお施主さんがおられました。
打ち合わせが始まると、玄関は鬼門になるので外して、水回りもとどんどんご提案させていただいた間取りから変更を申し出られます。
お施主さんに相談をされている方がおられるようで、相談が終わって次回には必ず訂正がきていました。そのため打ち合わせは難航して、3ヶ月はかかりました。
最終的に完成した間取りは「本当にこの家を建てるの?」というものでした。道路に面する方に玄関を設けると「鬼門」となるので、敷地の一番奥が玄関です。中の間取りも想像がつくと思います。
このお施主さんは土地を先に買われていて、その後から家相の相談をする方に知り合ったそうです。その方もこの土地は良くないと言われていたそうですが、買ったあとの話なので、結果こんな間取りの家となりました。
まずは大工さんが困っていました。普通は道路に面した側に玄関があるので出入りや建材の運び込みも楽なのですが、狭いお土地で隣地との間も狭いので大変でした。
なんとか、引き渡したのですが案の定、すぐにお施主さんからリフォームのお話が・・・
なんせ、玄関が一番奥で隣家との家も間が狭いので、買い物帰りも大変で、車から降りて一番奥まで行くのが面倒!!
お客様や宅配の方も玄関がわからず、携帯に「玄関はどこ」と電話がかかってくる始末です。
結果的に家相の相談をする方とも大喧嘩されたそうです。
こちらには何度もこれで良いのですか?と念を押していたのでお咎めなしでした。
リフォームの見積もりしましたが、正直、建て替えたほうが良いという結果ですね!!あきらめてその家にお住まいです。
家相をすべて守ると、理想の家づくりとは行きませんね。
参考にする程度で良いのではないかと思いますね!!
弊社は「設計士と対話しながら家づくり」です。
よく、ハウスメーカーさんとの打ち合わせだと、設計士さんの顔も、声も聞いたことないとかお聞きします。
いつも「お施主さん」→営業マン→設計士→営業マン→「お施主さん」という流れとなります。細かいニュアンスは伝わりませんね。
家相のことまでとことんなると話は頓挫してしまいますね!!
弊社では設計士が直接お話をお聞きするので、お施主さんの思いがダイレクトに伝わります。
しっかりとお施主さんの思いが伝わりますので理想の家づくりが可能となります。
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