ペアガラスの話
少し前までサッシはシングルガラスにアルミサッシが当たり前でした。
一部で輸入住宅が流行り、海外ではその当時でも使われていた「ペアガラス」のサッシが使われていました。
冬場に窓ガラスに結露が付かないのが驚きでした。
最近では日本でもペアガラスが当たり前となり、アルミオンリーのサッシは使われることは少なくなりました。
かなり、日本の窓の断熱性能も高くなり始めました。
このペアガラスですが、これも断熱材と同じで空気のチカラで断熱性が高くなってます。
二枚のガラスの間に乾いた空気を密封することで断熱性の向上できるのです。
二枚のガラスの間隔を広げると断熱性は高くなる?
二枚のガラスの間隔を広げると空気がたくさんあるので断熱性が高くなると思いがちですね!!
ある面では正解なのですが・・
ペアガラスの出始めはガラスの間隔が狭かったです。
一つはシングルガラスの代わりにペアガラスを入れるので、シングルガラス用の枠に入るようにでした。
ガラスの間隔が広いペアガラスを入れるにはそれに合わせたサッシが必要です。
最初は寒冷地仕様として、この間隔の広いペアガラスが入るサッシが作られてました。
現在は全国的に普及し始めてます。
では、ガラスの間隔を広げれば良いのでしょうか?
実は空気の特性としてあまりにも間隔を広げると空気の対流が起こり断熱効果が下がってしまいます。
間隔が16mmくらいが限界だと言われてます。
また、ガラスの間隔が広いとサッシの取り付け幅も広がります。
日本の家は約10センチの柱を使うことが多いです。(2X4住宅でも2X4の材を使うので約10センチ)、そこに納めるのでしたらガラス間隔12mmのペアガラスが最適となります。
さらなる断熱アップには・・・
ガラスの間隔を広げるのはNGとなると考えられたのがもう一枚ガラスをプラスすることです。
三枚のガラス、トリプルガラスです。広げた二枚のガラスの間にもう一枚ガラスを追加することでガラス同士の間隔は狭いままで断熱性が向上します。
ただ、メリットだけでないです。三枚のガラスとなると重さも増えます。もちろん製造は難しく、お金もかかることとなります。
トリプルガラスの普及はこれからですね!!
現在、普及し始めているのが空気によりも断熱性の高いアルゴンガスを入れることです。
これでペアガラスでも断熱性が上がります。
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