最高ランクの家がすぐに最低ランクの家になる?
省エネ基準という言葉をよく聞くようになったと思います。
住宅関連の会社がCMなどに使い始めました。
省エネ基準とは「建築物のエネルギー消費性能の向上に関する法律」(建築物省エネ法)という法律で定められてます、
建てる建物の規模や地域によって細かく区分されて決められてます。そこで建物を建てる地域によって求められる断熱性能が個別に決められています。
■断熱等性能等級(~2022/3/31)
等級4 | 平成28年(2016年)省エネルギー基準 |
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等級3 | 平成4年(1992年)省エネルギー基準 |
等級2 | 昭和55年(1980年)省エネルギー基準 |
等級1 | 無断熱または等級2に満たないもの |
これが昨年度までの日本の省エネ基準です。
「平成28年基準(断熱等級4)」が最高等級で新築する際のひとつのガイドラインとなっていました。
その基準が守らなければならない「義務」ではなく、努力目標的位置づけだったため、満たしてなくても罰則もなく、「冬寒く夏暑い」という断熱性の低い住宅が大量に供給され続けているのが現状です。
断熱を高めるとそれなりにお金がかかります。義務でなければ達成の努力はしないものですよね!!
先進国の中では断熱性能は最低ランクです。以前もお伝えしたことありますがここ20年くらい断熱性能の向上は見られてません。窓の断熱性能がペアガラスや複合サッシ化された程度です。根本的な断熱性能のアップはほんのわずかな数の建築会社を除いてありませんでした。
そして、一時は厳しい断熱基準の義務化が決められるはこびとなっていたのですが先延ばしになってましたが・・・
一転、改正法案が今国会に提出されました。
いよいよ日本でも省エネ基準の見直しが本格的に行われることとなりました。その背景には「2050年カーボンニュートラルの実現」、「2030年度温室効果ガス46%排出削減」という政策目標です。
世界的な脱炭素の流れの中で、いよいよ日本も超重い腰を挙げざるを得なくなったのが大きな理由ですね。
4月に住宅の品質確保の促進等に関する法律(品確法)の一部が改正されて「断熱等性能等級5」および「一次エネルギー消費量等級6」が施行されてます。
また10月からは断熱等性能等級6、7が新設、近い将来には今の等級4以上のランクの家を建てないといけなくなります。
本当に近い将来に今の最高ランクの断熱の家(実際はこのレベルの家はほとんど建ってないのが現状)が、最低ランクか最低ランク外の家となる日が来ます。
2025年、等級4が最低ランクに・・・
等級7 | HETA20 G3 相当 | 2022年10月~ |
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等級6 | HETA20 G2 相当 | 2022年10月~ |
等級5 | ZEH基準相当 | 2022年4月~ |
分岐点 | ↓これまで | ↑近い将来これ以上が望ましい |
等級4 | 平成28年(2016年)省エネルギー基準 | 2025年これが最低ランクとなる |
等級3 | 平成4年(1992年)省エネルギー基準 | 2022年3月まで |
等級2 | 昭和55年(1980年)省エネルギー基準 | 2022年3月まで |
等級1 | 無断熱または等級2に満たないもの | 2022年3月まで |
■2025年以降は等級4以上の適合が義務化となります。
現状は等級4をクリアしてない家がほとんどです。
等級4が義務化ですが、断熱的には等級5以上が望ましいです。
次回はZEH(ネット・ゼロ・エネルギーハウス)についてです。
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