どうして日本の家は長持ちしないのか

戦後の復興で住宅の工業化は進んだ

日本は第二次世界大戦で都市部を中心に多くの建物を焼失しました。戦後復興が進み、大量の家を供給しないといけなくなりました。そこで家の工業化が行われました。大量生産・工場での生産で長年住む家から、雨風を防げればよいというレベルのプレハブと呼ばれる住宅が普及しました。

高度経済成長期に一般市民にも住宅が大量に供給されるようになりました。
安価な価格で大量に家を供給なると、どうしても耐久性の高い建材を使うことができなくなりました。ダメになったら建て替えるということが当たり前となっていきました。

その後、石油ショックの到来で原油の価格は跳ね上がり、家の断熱性のアップが要求されることになりました。中途半端な断熱知識で断熱材を入れるので「壁内結露」が発生し、壁や土台が腐り、床下にキノコが生えるという事例が各地で発生しました。

現在に至るまで「壁内結露」の発生を野放しにして家は建て続けられています。

画像の説明

※これは冬場の結露の発生メカニズムですが、夏はエアコンで冷やされ、外気が高温なりでこの逆転で夏でも壁内結露が起こります。夏場の方が酷いと言われてます。